ボイラーって何?

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ボイラーとは

「ボイラ」という名前はよく聞くし、知っているけれど、
「ボイラが何か」ということは上手く説明できないという方も多いのではないのでしょうか?

ボイラは私たちの日々の生活から、直接的にも間接的にも切り離すことができないものです。
なかなか目にする機会がない存在なのですが、あなたの身の回りにはボイラの仲間たちが多く利用されています。
工場・ビル・デパート・マンション・病院・ホテルなどの大きな建物の大半は、熱源としてボイラが利用されているのです。

さて、ボイラってどんなものなのでしょう?

身近なもので考えてみましょう。お湯を沸かすときに使う「やかん」を想像して下さい。
水を入れたやかんを火にかけます。水が沸騰してお湯となり、その一部が蒸発して蒸気が発生します。
そのお湯や蒸気を有効に利用するための装置がボイラなのです。

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どうです?イメージしやすいでしょう!
やかんには圧力がかかりません。正確には、やかんとボイラは違うものです。

一般的な定義では、 密閉した容器内に水又は熱媒(特殊な油など)を入れ、これを火気、燃焼ガスその他の高温ガス(廃ガス、高炉ガス等)又は電気によって加熱し、圧力のある「蒸気」又は「温水」を作り、これを他に供給する装置。
ボイラ本体・火炉・付属装置及び付属品によって構成されているというものなのです。

イメージ図

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昔懐かしい蒸気機関車(SL)も、実はボイラの仲間

機関車とは、客車や貨車を牽引するための機関を備えた鉄道車両のこと。
蒸気機関車とは、その名の通り動力に“蒸気”を使っているものです。
同じように、電力が電気なら電気機関車(EL)、石油なら(DL)となります。
蒸気機関車は石炭でお湯を沸かし、その湯気の膨張力でシリンダに往復運動を与え、動輪を回して走ります。
英語ではSteam Locomotives。
よって日本でも「SL」として親しまれていますね。

蒸気機関車が走っている時に出す煙には、何色かがあります。黒、白、茶色、あい。 SLがかっこよく見えるのは黒い煙の時!
上り坂や駅を発車するときなど、力いっぱい走るときに見られるそうです。

火力発電もボイラの仲間

火力発電とは、炎の力で水を沸騰させて、その水蒸気でタービンを回すもの。まさにボイラの仲間です。